深津が見える家
『深津が見える家』
中心地からほどよく離れ、住宅や学校がある落ち着いた雰囲気の場所が今回の計画地であった。
高台なのでしっかり町の風景が見渡せる場所にあり、何の変哲もない街の風景ではあるが、施主ともども僕らの育った町が広がっている。
建主はここでレストランを営みながら、この場所に住居をかまえる。
家でもありレストランでもあり、ふたつの用途を持ったこの空間の中に、町の環境が溶け込み、訪れたゲストを家に招いたような温かい雰囲気で出迎えるお店になればよいと思う。
レストランが営業していない時には、ガーデンテラスは家族の居場所になり、子供たちはそこで遊び、成長をしていく。
家族にとってもゲストにとっても良い時間が過ごせる場所になってほしいという思いでつくった家である。