栗原の家
『栗原の家』
尾道の高台、狭い坂道を登ったその先にある、古い建物。
先祖代々から守られてきたその場所が、この度また次の若い世代へと引き継が
れた。昔からの蔵をそのまま残し、その蔵に合うようにと、今回の建物を計画
した。当初は平屋を希望されていたのだが、ウッドショックの影響により寝室
を小屋裏にもっていく計画に変更することに。
だが、それがプラスに転じ、2Fに上げた小屋裏寝室からは尾道の街並みを眺
めることができるようになった。
光の入りを絞るところは絞り、開口できるところは開口を設け、全体に陰影を
もたらすように設計した。
檜の緩やかなR天井によって、やさしく包まれたLDK。
そこで薪ストーブを灯しながら、ゆったりとした暮らしができるのではない
だろうか。