総社の家

 

TEXT : TOMOMI OOMACHI
PHOTOGRAPHY : TATSUYA TABII

 

2年前を思い出すと、今の生活が嘘のようです。

私が今の住まいを見たとき、

「えっ!本当にここを買うの?」古くて、汚く・・・

正直、引いてしまいました。

 

 

ただ、何処か懐かしく感じたのです。

改めて素直に考えてみたとき、田舎の実家を思い出しました。

この場所があれば、畑仕事や、庭木に囲まれた生活が出来るのでは?

スローライフな生活にちょっぴり憧れていた私たちには

もしかしたらぴったりの場所なのかもしれないと、思っていた私がいました。

 

 

そして、夢が現実へと進みました。

ここでの住まいで一番やりたかった事は、言うまでもなく畑仕事。

1年生の私たちは、まず本を買い、お勉強からスタート。

田舎に暮らす父と母が大先生。

くわ入れも水やりも、青虫との格闘も、なかなか楽しい日々です。

 

仕事や畑作業の合間に、縁側に腰を掛け、畑を眺めお茶を飲みながらひと休み。

ゆったりと流れる時間と穏やかな会話が楽しいんです。

 

 

我が家での収穫祭は、テンションが上がります。

そして本日の収穫はキュウリ。獲れたては瑞々しく最高です。

 

 

そしてもうひとつやりたかったこと。

お米を土鍋で炊くこと。

おひつに入れたご飯はほのかに木の香りを感じます。

新しいキッチンになってから、お料理が楽しくなり、

ご飯がより一層美味しくなったと主人に言われます。

 

 

家のすぐ横が、主人の仕事場。

音楽を流しながら、集中できる、自分だけの空間。

行ったり来たりと、一番忙しそうです。

 

 

冬になれば薪ストーブを囲み、お互いの今日の出来事や畑の話をする。

一日の終わりに過ごす、この場所でのこの時間が、とても好きなんです。

 

 

ほのかに明るく、ほのかに暗く。

80年前の建物が、私たちを包み込む。

昔と今が重なり、つくられる空間。

 

 

”温故知新”

古きよきものを活かしつつも、新しく生まれ変わる、リノベーションの醍醐味。

この建物が刻んだ歴史、価値を、私たちが継承していく。

それが、この建物を引き継いだ私たちの役割なのではないかと思っています。

 

これが、私たちのkitokito Life 「総社の家」 最高です!