～久松の家～

小高い団地の一角、今から2年前に設計がスタートしました。

土地を購入するので、住まいを設計して欲しいとの依頼、

希望されている敷地を見に行ったのですが、誰も住んでなく空き家という事もあり、

正直　良い印象ではありませんでした。

ただ　一つ言えることは　その場所から福山のお城が見える事が希望でした。

設計にあたり、何度も敷地に足を運んでいるうちに、良いところが一つずつ増えていき、

完成した今、初めて見た敷地の印象を180度変えるかのように、爽やかに生まれ変わりました。

リビングの開口部は、　縁側に出るための勝手口+はめ殺し+板戸の組み合わせの木製建具

ダイニングからは、お城が見えるように1200角の腰窓開口と

用途と場所に合わせて配置させて頂きました。

LDの天井は、桧板貼りとしR天井にすることで　優しい雰囲気を作り上げ、

余白を意識しながら、シンプルで、かつ機能的に、爽やかで、優しい雰囲気の住まいが完成した事に

嬉しく想います。